【本に学ぶ】静けさの中のうつくしさを感じる心の余裕

本に学ぶ

玄関を出ると、マスク越しに刺激する強い香り
すぐ前に植わっていた「くちなしの花」が満開です。

 

「花たちと話す方法」という長田弘さんの詩を思い出し、作者が「寛ぎのための詩集」と呼ぶ「世界はうつくしいと」を読み返してみました。

読んでいると、凝縮された言葉の中に森の中を歩いているような

 

木々の雫が岩に落ちる音を聴いているような不思議な静けさが心の中に広がって


目の前にある「美しいもの」を感じる心の余裕、
「余白」を楽しむ余裕が生まれる気がしてきます。


今回心に残った詩はこちら

「人生の午後のある日」

話のための話はよそう。
それより黙っていよう。
最初に、静けさを集めるのだ。
それから、テーブルの上に、
花と、焼酎を置く。氷を詰めた
切子ガラスに、透明な焼酎を滴らし、
目の高さにかかげて、
日の光を称え、すこしずつ
溶けてゆく氷の音に耳を澄ます。
そうやって、失くしたことばを探す。フリードリヒ・グルダのバッハを聴く。
じっと俯いているようなバッハ。
求めるべきは、鋭さではないのか。
グルダのバッハには激しさが欠けている。
そう思っていた。そうではなかった。
グルダのバッハには何か大切なものがある。
激情でなく、抑制が。憤りでなく、
目には見えないものへの感謝が。
わたしたちは、何ほどの者なのか。
感謝することを忘れてしまった存在なのか。
おおきく息を吐いて、目を閉じる。
どこへもゆけず、何もできずとも、
ただ、透明に、一日を充たして過ごす。
木を見る。
空の遠くを見つめる。
焼酎を啜り、平均律クラヴィーア曲集を聴く。
世界はわたしたちのものではない。
あなたのものでもなければ、他の
誰かのものでもない。バッハのねがった
よい一日以上のものを、わたしはのぞまない。


私達が日々、心身共に健康に暮らすには、
「静と動」、「日常と非日常」の切替がとても大切だと思うんです。

非日常があるから、日常がイキイキしてくる

そうやって自然にバランスを取っている

でもその「非日常」をなかなか味わえない今、リズムが崩れてきている気がします。

少し工夫して、その時間と空間を作りだす事ができたらいいですよね。

 

おおきく息を吐いて、目を閉じて

 

慌ただしい毎日の中に、静けさの中のうつくしさを味わう余裕を持たせてくれる長田弘さんの詩集、おススメです。

 

今日はこの曲と共に♪

村松崇継 – Earth -〈村松崇継LIVE Vol.4 ~道標~〉

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