【本に学ぶ】 欠乏感が処理能力や判断力に影響してしまう理由

本に学ぶ

久しぶりの夏休みを取りました。

週末はゲストをお迎えしたので、
平日の3営業日、
自分のためだけに時間を使いました。

まずは鎌倉へふらりと。

お目当のブックカフェはお休みだったので
老舗のお蕎麦やさんで
少し贅沢なランチをいただき、

その後娘の住む埼玉へ。

SPA付きのホテルに一泊、
ゆっくり温泉と岩盤浴を楽しみ、
友人が勧めてくれた本を読み、
次の日は大宮の氷川神社へ。


ここは子供の頃、
家族や近所の友達と夏祭りに来ていたところ。

当時から変わらず大きな大きな木からの
木漏れ日が気持ち良く、

綺麗に掃き清められた参道は
歩いているだけで清々しい気分になります。

その頃にはなかったおしゃれなカフェが
近くにできていて
散歩の途中に遅めのランチと、
ご主人が丁寧に淹れてくださった
美味しいコーヒーをいただきました。



ここでも本の続きを楽しみ、
夜はキャンドルライトの中、
娘と夕食をゆっくりと取り、

短い休日は終わりました。

友人が教えてくれたのは
「行動経済学」の本。



何だか小難しそうですが、
これがとても面白い。

いつも
「お金がない」
「時間がない」
「能力が足りない」
〇〇が足りない、

という「欠乏感」は、
人の行動に大きく影響していて、
それによって恩恵もある一方で

周りが見えなくなってしまう状態に
簡単に陥ることがある。

更には処理能力や判断力にも
影響してしまう、

という事が
実際の実験、研究結果で
明らかになっている、という話。

例えばお金がなくて
借金を繰り返してしまう人、

時間がないと言いながら
予定をギュウギュウに入れてしまう人。

それは、
生まれがどうとか、
教育レベルがどうとか
単にだらしないとか、
性格的にどうとか、
という事ではなく、

そういう心理状態に
陥ってしまっている、
というのが驚きです。

誰でもそういう状態になり得る、
ということ。

筆者はこれを
「トンネリング」という言葉で
表現しています。

例えば極端な話、
ずっと食べ物が食べられない
状態が続くと、

人間は食べ物の事ばかり
考えるようになり、

意識の上の方に食べ物が占めて、
他の事に注意が行かなくなります。

借金を返す事ばかり考えていると、
早く返す事を優先してしまい、

その先にある、
利子が膨らんでもっと苦しくなる状態
(トンネルの外)に意識が
いかなくなってしまう。

こういう状態だと、
人は処理能力も判断力も
落ちてしまうそうです。

なぜなら、
意識の上の方に
「欠乏感のタネ」が居座っているから
他のことをやろうにも
集中できず、

結局自分の本来の力を
発揮できないから。


ここに挙げた例は極端ですが、
私たちが感じている「欠乏感」は
行き過ぎるとこういう事に
なってしまう、というのは
身につまされます。

目の前の事に集中するのは
大切なこと、

でもそれは
「全体が見えている状態で」
というカッコ書きが付いて
初めて効果が出ること。

欠乏感で自分を見失うのを
防ぐには、
何事にも余裕を持つことが
大事だと筆者は説明しています。

「欠乏感」(Scarcity)という言葉は
あまり日本では使われず、
馴染みがないけれど

「ない」ことに囚われすぎがちな
現代人への警鐘ですね。

もしかしたら「欠乏」している
という感覚そのものが、
自分の思い込みが入っている場合も
あるかもしれない、
とも思います。

何かあった時にも
柔軟に動けるように、

身の回りのこと、
お付き合いなどをなるべくシンプルに、
ややこしい状態にならないように
しておくことも大切ですね。

そして、

モノゴトの本質に立ち返り、

自分にとって
本当に大切なことは何か、を
知っておくことも。

今日はこの曲と共に♪

Sunsets With You

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