【本に学ぶ】 ゆとりのある生活、ゆとりのある人生

本に学ぶ

久しぶりに
本屋さんにフラッと
立ち寄る機会があり、

並んでいる
「オススメ文庫」の中で
いくつかピックアップ

隣の棚には
「夏休みの感想文特集」
というのがあって

そうか

今でも「感想文」て
宿題に出るんだな〜

小学校のとき
面倒だったな〜と
思い出していました。

何冊か購入した中で
今日ご紹介するのは

私の敬愛する
「谷川俊太郎」先生の

文庫
「ひとり暮らし」

短いエッセイが集まった
薄い本なのですが

一話一話がとても面白い

そんな小難しいこと
考えてらしたたんですね、という

話から

可愛らしい一面が
見え隠れする話まで(失礼)

色とりどりな本です。


その中で特に印象に残った話

「ゆとり」

考えてみれば

ゆとり世代
ゆとり教育

という言葉が出てきてから
普通に使ってきましたが

それまでは

「ゆとり」と言えば

経済的な余裕、と
イコールのように
使われていたような
気がします。

経済的にも

住む家のスペース的にも

そこそこ中級となってきて

今でこそ
経済格差が出てきていますが

ちょっと前までには
みんながそこそこ
経済的、スペース的なゆとりが
出てきたら

今度は

「こころのゆとり」が
フォーカスされるように
なりましたね。

先生のお話にも
この

「こころのゆとり」が
出てきます。


満員電車のように
ぎゅうぎゅうに
何かがこころを占めていれば

それが何であっても

息がつまる

そして動かずに
こり固まってしまうと

心はいきいきしない

他の心と交流できない

心を動かすことのできる空間、
あるいは隙間、

そこにはいったい何があるのだろう。
せめぎ合う感情や思考と
からみあって

それらを生かす意識しがたい
何かがある。

それもまた感情や思考のひとつ
かもしれないが、

それはともすれば
固定されようとする感情や思考を
ほぐす働きを
持つのではないだろうか。

そして名づけることが
むずかしいそれを、私たちは

ゆとりという仮の名で呼んでいる。

(中略)

自分を、自分の心を突き放し、
相対化してみることのできる視点、

こころの外のもうひとつの心、
ユーモアと呼ばれる心の動きもまた
そこに根を下ろしているように思われる。

もしそれこそがほんとうの
ゆとりであるとすれば

そのゆとりは
金や物の多少に関係がない、
信心、不信心にも関係がない。

思想の違いにも
教育の高い低いにも関係がない。

私たちが知らず知らずのうちに、
ゆとりの有る無しで
人を判断するとしたら、

それは他の基準による
判断よりもずっと
深いものであり得る。

その判断もまたゆとりあるもので
あってほしいけれども。

「1988年 日経新聞」とあります

 

このエッセイが書かれた
34年前と比べて

今はどうなんでしょう

人のこころのゆとり
人を判断する基準に対する
ゆとり

それは、より大きくなって
いるのかしら

そんな事を思いながら
自身を振り返ってみました。

若い時に比べたら
「こころのゆとり」は

比較的広がっているようにも
思います。

特にゲストハウスを始めてから
毎日の当たり前なあれこれを
味わうようになり

大切に思うようにもなりました。

経済的には
バリバリ働いていた
サラリーマンの時の方が
余程、ゆとりがあったかも
しれませんが、

そこに戻りたいとは思いません。

一方、
年を経るごとに
頑固になったり

融通が利かなくなることも
あるかもしれません。

自分自身を

窮屈な考えに押し込めないように
年を経ても

「ゆとり」を持ち続けるには
どうすれば良いのでしょうね。

妙案は思いつきませんが

きっと


たくさん人と話し
たくさん人の話を聴き、

常に新しいものに興味を持って

完璧を目指さない

自分のハードルを
上げ過ぎず
下げ過ぎず

「いい加減」に自分で

意識する事でしょうか。


今日はこの曲と共に♪

 

『W/X/Y』 acoustic ver. 優里×Tani Yuuki

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